自転車日本一周記
5月10日 第24日 北九州市―(3号)→福岡

 早朝、昨日眼をつけておいた潜入ルート、脱出ルートを確認。
有刺鉄線、錆びたトタン塀を避け、潜入。





 潜入時間は30分とする。
センサに引っかかった時に管理会社がやってくる時間を考えても、
それくらいならぎりぎり大丈夫じゃないかと考えたから。三脚は邪魔だからお留守番。天候は雨。
 暗く、1/2 〜1/30秒の手持ち撮影。当然手ぶれだ。









でも、すごい。許可を取って撮影できるなら、1週間くらいかけて撮影をしたい。
巡れたのは、入り口から3分程度の範囲だったが、やはり巨大な廃墟はときめく。
が・・・一瞬、風に乗って人の声が聞こえた。
見回り?
外の道路からのものだとは思うし、この広さなら隠れきるか逃げ切る自信はあった。
だが、僕はすぐに撤収を選んだ。

リスク、というよりは何となくいやな予感を感じたからだ。
僕は自分のカンを結構信頼している。
この早さでケチがついたということは、いまここにいることは好ましくない。
以前長野で実は廃ホテルをみつけ入ったが、最初の部屋を開ける瞬間にいやな予感がしてひとつのドアも開けずに帰った。
 後で知ったが、そのホテルは謎の妊婦の落書きがそこらじゅうにされている有名物件だった。
幽霊はいたらおもしろいが、まぁいないだろうとおもっているのでそちら方面の理由ではなく、僕の感性に合わない物件だったということだ。


 惜しいが、脱出する。


 後はおとなしく、福岡県立美術館、北九州市美術館をハシゴ。
高島野十郎の蝋燭は無かったが「睡蓮の池」がみれた。これだけでもけっこう満足。
県立美術館のガレ展は北澤美術館でみたものが多かった。
後は博多ラーメンを食べた。コンビニでたち読んで知った有名店だったが正直いまいち





 高架橋の下でキャンプ。
燃料がつきる。

5月11日 第25日    福岡―(?)→佐賀県
 
 福岡市美術館では、特別展で三十六歌仙の柿本一麿があった。しかも佐竹本。
ただし、僕の審美眼では何がいいのかさっぱりわからず。
 佐賀市美術館は観る時間があまりなかったが殆ど市民ギャラリーなのでさくさくみてしまう。
僕は全国の常設展を見て回っているので、特別展、市民ギャラリーはあまり興味が無い。東京在住だから、どうしても観たいような特別展はありがたいことにだいたいみることができるし。
 明日は大物廃墟に行く予定だ。


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